北海道の厳しい冬を、野良猫たちはどう乗り切るのか?

〇目次〇

 

はじめに

あなたは野良猫を見たことがありますか?

昔と違って、見ることは少なくなってきたかもしれません。

でも、少なくなってきただけで、その数は決してゼロではありません。

野良猫は、多かれ少なかれ確実にあなたの住む街にいるんですよ。

 

 

猫の寿命

 

猫の寿命ってどれくらいあるんだろう。

そう思ったことはありませんか?

実は、猫の寿命は、野良猫と飼い猫で大きな差があるんです。

 

野良猫:3~5歳

飼い猫:15~16歳

 

なんと、10歳以上の差がついています。

飼い猫によっては、20歳近く生きる個体もいるそうです。

これはなぜなんでしょうか?

 

野良猫の寿命が短い理由には、主に以下の要素があげられます。

 

・夏の厳しい暑さ

・冬の厳しい寒さ

・食料の確保の難しさ

・ケガや病気

・交通事故

 

今回は、冬の厳しい寒さに耐える野良猫についてピックアップしていきます。

 

 

冬の野良猫はどう過ごしているの?

雪国、特に北海道の冬は、気温がマイナスになるのが当たり前で厳しいです。

野良猫の中には、悲しいことに冬を越せずに亡くなってしまう個体もたくさんいます。

特に子猫やシニア猫にとって、寒さは命を落とす原因ともなりえます。

成猫でも、エサとなる食べ物の確保が難しく、水も凍ってしまい水分補給も難しいです。

このような理由で、命を落とす確率が上がっています。

こういった厳しい環境のなかで、冬の野良猫はどうやって冬を越すのでしょうか?

 

野良猫の寒さ対策~自身の体でできること~

 

野良猫は寒さに耐えるため、自分の体を使って寒さから身を守ります。

一体、どのような方法をとるのでしょうか?

 

体を丸くする

 体熱が逃げるのを防ぐために、体を丸くすることで外気に当たる面を減らします。

 

体を震わせる

 筋肉を収縮させて熱を生み出すために、体を震わせます。

 

体を膨らませる

 毛を逆立て体毛の間に空気を含ませることで、体熱を逃がさないようにします。

 

くっつき合う

 

 猫同士で体を寄り添って、暖め合います。

 これを俗に「猫団子」といいます。

 聞いたことがある方もいるかもしれませんね。

 

 

野良猫の寒さ対策~寒さをしのげる場所~

 

野良猫は寒さから身を守るための場所もたくさん知っています。

一体、どのような場所で寒さをしのぐのでしょうか?

 

車のボンネット

エンジンを切ったばかりの車はとても暖かいです。

ボンネットの上は、ホットカーペットのようになります。

また、こうした車のボンネットに入り込んで、暖をとることもあるようです。

このため、冬場は車に乗る前に「猫バンバン」が必要といわれます。

 

※猫バンバンとは

猫が車のボンネットに入り込んだまま発進すると、高熱により重大なやけどを負うことになります。

これを防ぐため、ボンネットをバンバン叩くことで猫をびっくりさせ、外に追い出します。

これを俗に 「猫バンバン」といいます。

猫バンバンだけでは逃げ出さない猫もいるため、一度ボンネットを開けて猫がいないか確認するのも大切です。

 

車の下

車の下も、雪や風が当たらないために寒さをしのげる場所といえます。

こちらも前述の「猫バンバン」と同じように、車の発進前に猫がいないか確認することが大切です。

 

エアコンの室外機やボイラーの近く

エアコンの室外機やボイラーの近くには、排熱によって暖かい空気が当たります。

ヒーターのそばにいるような心地いい環境といえます。

 

地下駐車場

雪や風が当たらない格好の場所といえば、地下駐車場でしょう。

ここで冬を越す野良猫も多いです。

ただ、車の行き来の多い場所なので、事故を起こす可能性もあるので注意が必要です。

 

マンホール

マンホールの上は、地下を水が通るために暖かくなります。

北海道では雪が強くなると、マンホールも埋まってしまうことがあります。

ですが、雪の少ない初冬や春先には絶好の暖まりポイントになります。

 

 

わたしたちができること

 

野良猫は、厳しい冬を越すためにさまざまな方法をとることがわかりました。

それでも寒さに耐えきれず、亡くなる猫は後を絶ちません。

そんな野良猫のために、わたしたちは何ができるのでしょうか?

 

避難できる場所を作る

地域に理解をもとめ、一世代をその場所で生きる事を納得してもらい、

寒さから身を守ることの出来るすみかを用意しましょう。

※勝手に他人の土地に小屋を建てたりすることや、物を置くことは不法投棄になりますので、ご注意ください

 

保護する

保護してあげるのもひとつの手でしょう。

しかし、安易にその方法をとっていいのか考える必要があります。

自分で飼うのか譲渡先を探すのか、保護した後にすべきことはたくさんあります。

責任をとれる覚悟のある方のみとれる方法といえます。

 

また、注意すべきこともあります。

外歩きをしている飼い猫の可能性があります。

また、みんなでサポートしている地域猫の可能性もあります。

これらを見極めるのも、とても大切です。

 

 

さいごに

 

野良猫にとって、冬はとても厳しい環境というのがわかりました。

その中でもたくましく生きようとする意志も感じました。

こうした現実があるんだと知るだけでも、野良猫のためになると思います。

もし冬の街中で野良猫を見ることがあったら、この記事のことを思い出してくださいね!

 

ニャン友ねっとわーくでは、北海道の冬に耐えている野良猫たちを助ける活動もしています。

他にも、さまざまな理由により悲しい運命をたどってきた猫たちが減るよう、日々がんばっています。

各種支援も随時受付中です。

気になる方はHPからわたしたちの活動を見てみてくださいね!

 

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